茶道具「茶筅」(ちゃせん)とは
知識を持って楽しく!!
茶筅の構造と種類
茶筅は、大きく分けると以下のような部分から構成されています:
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本体: 竹を細かく割り、内側と外側に分かれる「穂」と呼ばれる部分です。
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柄: 茶筅を持つ部分で、手に馴染むように作られています。
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糸: 内側と外側の穂をつなぎとめる糸が使われていることもあります。
代表的な茶筅の種類
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数穂茶筅(すうほちゃせん):
内側と外側の穂の数が決まっており、均一な形に作られた茶筅です。
一般的に初心者向けで、扱いやすいのが特徴です。
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百本立(ひゃっぽんだて):
穂の数が多く、より細かく点てることができる茶筅です。
中級者から上級者向けで、滑らかな泡立ちを作り出せます。
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すす竹茶筅(すすたけちゃせん):
すす竹を使って作られた茶筅で、独特の風合いがあります。
主に上級者や特別な茶会で使用されることが多いです。
茶筅の使い方
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準備: 茶筅を使用する前に、少し水に浸して柔らかくします。
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点てる: 抹茶を茶碗に入れ、適量の熱湯を注いだ後、茶筅を使って泡立てます。手首を使って「W」字を書くように素早く動かすことで、細かい泡が立ちます。
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洗浄: 使用後は、穂を傷めないように優しく洗い、水気を切ります。茶筅立て(茶筅通し)に置いて乾燥させると、長持ちします。