茶道の棗
形状や装飾の違いによりいくつかの種類があり、それぞれの種類は茶会のテーマや季節に合わせて選ばれることが多いようです。
毎月定例の「お茶の会」では様々な棗が使われており、個人的には上下の絵柄をぴったりと合わせる小さな幸せを感じつつ・・・
代表的な棗の種類
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平棗(ひらなつめ):
胴がやや広がった円筒形で、蓋が平らなタイプの棗です。
軽く、持ちやすいため日常の茶会でよく使用されます。
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中棗(ちゅうなつめ):
胴が直線的で蓋も平らに近い形をしています。
特に季節を問わず広く使われる汎用的な棗です。
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大棗(おおなつめ):
名の通り、他の棗よりも大きくて高い形状をしています。
冬場の茶会や重要な茶席で使われることが多いです。
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宝珠棗(ほうしゅなつめ):
上部が丸みを帯び、宝珠(ほうじゅ)の形に似ています。
優雅で特別な茶会に使用されることが多いです。
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丸棗(まるなつめ):
ほぼ球形に近い形状で、愛らしい印象を与えます。
春や秋など、季節の変わり目に使われることが多いです。
使われる素材と装飾
棗は主に木製が一般的ですが、漆塗りや金蒔絵などの美しい装飾が施されたものもあります。これにより、視覚的な楽しみも提供され、それぞれの棗は茶道具としての機能だけでなく、美的価値や文化的背景も持ち合わせているようです。